新電力とは?大手電力会社との違い、停電や電気の品質、選ぶときの注意点をやさしく解説
公開:2026年10月14日/でんきえらび編集部
いっしょに
確かめよう

料金の数字は公式サイトの情報からデータとして差し込んでいます。文章の下書きにAIを使い、編集部が出典を確認しています。
この記事のまとめ
- 新電力は、電力の自由化で新しく電気の販売に参入した会社です。2016年4月からは家庭でも選べます
- 電気は大手と同じ送配電網で届くため、電気そのものの品質や停電のしやすさは変わりません
- 注意したいのは料金の決まり方・解約金・会社の撤退です。契約前に国の登録と書面の内容を確かめましょう

えらびマン:
新電力にすると、停電が増えたり、電気が弱くなったりしないのかな? まずは仕組みから確かめよう。
「新電力」という言葉はよく聞きますが、大手の電力会社と何が違うのかは分かりにくいものです。この記事では、新電力の意味、電気の品質や停電について、選ぶときに気をつけたい点を、国の情報をもとに説明します。
新電力とは?自由化で参入した電気の販売会社
電気の小売の自由化は、2000年3月に大きな工場やビルから始まりました。このとき新しく参入した電力会社が「新電力」と呼ばれています。その後、対象が少しずつ広がり、2016年4月1日からは家庭や商店でも電力会社を選べるようになりました(出典:資源エネルギー庁「電力の小売全面自由化って何?」(2026年10月確認))。
一方、「大手電力会社」は、自由化の前から各地域で電気を売ってきた会社のことです。関東では東京電力エナジーパートナーがこれにあたります。
自由化のあと、電気の事業は3つの役割に分かれました。発電事業は届出制、送配電事業は許可制で地域ごとの独占のまま、小売電気事業は登録制です(出典:電力・ガス取引監視等委員会「電力小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集」(2026年10月確認))。
| 役割 | 何をするか | 関東の例 |
|---|---|---|
| 発電 | 電気をつくる | 各地の発電所 |
| 送配電 | 電線で家まで届ける・停電の復旧・メーター | 東京電力パワーグリッド |
| 小売 | 電気を売る・料金を決める・契約の窓口 | 大手電力会社や新電力 |
新電力も大手電力会社も、この表の「小売」の会社です。違うのは主に、料金プランやサービスです。
電気の品質や停電は変わる?
結論から言うと、変わりません。資源エネルギー庁は、どの会社から電気を買っても今ある送配電網を使い、電気そのものの品質や信頼性(停電の可能性など)は同じだと説明しています(出典:資源エネルギー庁「よくある質問」(2026年10月確認))。
電力・ガス取引監視等委員会のQ&Aでは、さらに次のように説明されています(出典:電力・ガス取引監視等委員会「電力小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集」(2026年10月確認))。
- 小売の会社が電気を十分に用意できなくても、送配電会社が全体の需給バランスを保つため、それを理由に電気が止まることはない
- 切り替えは、契約に空白の期間ができないように行われる
- 検針やメーターの管理は、切り替えたあとも送配電会社が行う
電線もメーターも、これまでどおり
新しく電線を引く工事はいりません。スマートメーターがまだの家は交換が必要ですが、個別の費用は原則かかりません(出典:電力・ガス取引監視等委員会(2026年10月確認))。
補足
停電のときは、まず契約している電力会社に問い合わせるのが基本です。原因の切り分けが必要なときは、地域の送配電会社(関東は東京電力パワーグリッド)に問い合わせることもできます(出典:電力・ガス取引監視等委員会(2026年10月確認))。
新電力のメリットとデメリット
電気の品質は同じでも、料金の決まり方や契約の条件は会社ごとに違います。よい点と気をつける点を並べてみます。
よいところ
- 料金プランの種類が多く、使い方に合わせて選べる
- ガスや携帯電話とのセット割、ポイントなどのサービスがある
- 再生可能エネルギー中心の電気を選べることもある
気をつけるところ
- 市場の価格で単価が変わるプランは、値上がりすることがある
- 燃料費調整に上限がないプランもある
- 解約金や契約期間があるプランもある
- 会社が撤退・倒産することがある
よいところは、資源エネルギー庁が自由化で登場したサービスの例として挙げているものです(出典:資源エネルギー庁「電力の小売全面自由化って何?」(2026年10月確認))。
気をつけるところは、新電力だけでなく、大手電力会社の自由料金プランにも当てはまることがあります。「新電力だから危ない」「大手だから安心」と決めつけず、プランごとに条件を確かめるのが大切です。
市場連動型のプランは「市場連動型プランとは」、燃料費調整額は「燃料費調整額とは」でくわしく説明しています。

えらびマン:
大事なのは「新電力か大手か」より「どんなプランか」。料金の決まり方と解約の条件を見ておこう。
新電力が倒産・撤退したらどうなる?
電力会社が倒産や撤退をするときは、会社から「契約がなくなる日」の通知が来ます。原則として、その日までに別の電力会社と契約すれば、電気を使い続けられます。間に合わなくてもすぐに止まるわけではありませんが、契約がない状態が長く続くと止まることもあるため、早めに切り替え先を探しましょう(出典:資源エネルギー庁「よくある質問」(2026年10月確認))。
切り替えるまでの間、送配電会社による最終保障供給というセーフティネットを使える場合もあります(出典:電力・ガス取引監視等委員会(2026年10月確認))。くわしい流れは「電力会社が倒産・撤退したら」にまとめています。
選ぶ前に確かめたいこと
資源エネルギー庁は、まず国に登録された会社かを確かめ、次に書面で料金や契約の条件を確かめるよう案内しています(出典:資源エネルギー庁「よくある質問」(2026年10月確認))。

国の登録を確かめる
資源エネルギー庁の「登録小売電気事業者一覧」で、運営会社の名前を探します
書面で料金の決まり方を見る
基本料金、単価、燃料費調整の上限、市場連動型かどうかを確かめます
契約期間と解約金を見る
更新のしかた、途中で解約したときの費用を確かめます
割引の条件と期間を見る
セット割やキャンペーンが、いつまで・どんな条件で続くかを確かめます
登録小売電気事業者の確認方法
電気を家庭に売るには、国の登録が必要です。登録された会社は、資源エネルギー庁の「登録小売電気事業者一覧」で公表されています(出典:資源エネルギー庁「登録小売電気事業者一覧」(2026年10月確認))。
サービス名(ブランド名)と運営会社の名前が違うこともあります。公式サイトの会社概要や契約書面で運営会社の名前を確かめてから、一覧で探しましょう。
注意
「この地域の電気は当社の担当になった」のように、切り替えが強制であるかのような勧誘には注意しましょう。電力会社は自分の意思で選ぶものです。訪問販売や電話勧誘で契約した場合は、8日以内ならクーリング・オフで解除できます(出典:資源エネルギー庁「電力・ガス自由化 切替え契約時は、ココに注意!」(2026年10月確認))。
困ったときは、消費者ホットライン「188」や、電力・ガス取引監視等委員会の相談窓口に相談できます(出典:国民生活センター「電気・ガスの契約トラブルにご注意!」(2026年10月確認))。
まとめ
- 新電力は、電力の自由化で新しく電気の販売に参入した会社です。大手電力会社と同じ「小売」の役割です
- 電気は同じ送配電網で届くため、品質や停電のしやすさは変わりません
- 違いは料金の決まり方と契約の条件です。市場連動型かどうか、燃料費調整の上限、解約金を確かめましょう
- 契約前に、国の登録と書面の内容を確認するのが基本です
えらびマン:
仕組みが分かれば、新電力も落ち着いて比べられるよ。条件をそろえて、1年間の合計で見てみよう。
当サイトは申込の窓口ではありません。申し込みは各電力会社の公式サイトで行ってください。